大気の入り江・白楽の家

Atmosphere / Sound
お茶とリスニング・インスタレーション

 

茶事のように少人数の参加者とともにお茶を味わい、音、匂い、場の気配、時の流れなど出来事を全感覚的に体感するインスタレーション。


横浜の約100年前に建てられた歴史的建造物での開催。作品は2018年の逗子でのバージョンをベースとしているが、地域や土地の文脈、
建物と家族の歴史等を対話や実際の場から読み取り作品に反映した。広々とした襖と障子の日本家屋特有の空間構成と柔軟性を活かし、襖、障子、雨戸を操りシーンごとに明るく開放的な空間から暗く陰影に満ちた内向的な空間まで多様にシークエンスに取り込んだ。また、東急東横線白楽駅と近接していることから電車と駅の音響と近隣の街の気配をリアルタイムで収音し場の音として変換することで、今ここにいることの意識に揺さぶりをかけている。

 

会場 :  白楽の家 [旧 市原重治郎邸](横浜市・神奈川)
会期 :  2019年10月13日・14日

プロジェクトメンバー :

杉本 格朗 (漢方家)
瀬藤 康嗣 (サウンドアーティスト)
難波 祐子(キュレーター)
三浦 秀彦

 

「大気の入り江」 Webサイト

 

写真 :   林澄里(旅音)