hidehiko miura

atmosphere, topography, deep listening . . . .

風の祖型



「風の祖型」
リスニング・インスタレーション 

2019年5月4日   13:00 -19:00
逗子文化プラザホール  さざなみホール

素材としての空気と聴覚を軸とした体験型の空間作品。現象の原始性と日常を繋ぐことを狙いに、ホールという暗箱にいくつかの現象を配置し、その関係と変化の過程を「出来事」として表した。それは、6時間の時間的フレイムの中に描かれた即興的な軌跡であり、作者と鑑賞者は、ともにこの場で出来事に出会うこととなった。

地形に対する。3本の真鍮の角材で住居を象る。
3本の交差を銅線で巻き、コイルとする。
その上に砕かれた磁石を置き、スピーカーの原理で音を出すことを試みる。
砕かれた磁石とコイル。真鍮の円板と振動。微かな音を聴く。
銅線に磁石を近づけることで電流が振動となり、音として露となる。
微かな振動は指先と紙の積乱雲に伝わり響く。